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外出先で何気なく流れてきた音楽がビートルズの曲と認知した瞬間、古臭さを全く感じなかったこと、またはあまりに完成された楽曲にクラシックの名曲のようだと驚くこと、が良くある。
そんなボンヤリとした感覚がどこかにあるときに、近くの図書館でふと見た棚で何気なく見つけた新書本『これがビートルズだ』(中山康樹著・講談社現代新書)を借りて通勤途中で読んだ。 ビートルズ全曲を各アルバム発表順に一曲一曲コメントする形式で書かれたこの本、辛口のレトリックで聊か偏見に満ちた内容だが、久しぶりに痛快な本に巡り合った。(元・スイングジャーナル編集長だったということで合点が行ったが、中山氏の斬り口語り口は極めてジャズ的である。) この本ではビートルズの曲に隠れている作詞作曲や演奏・歌唱上の様々な仕掛けや謎が解き明かされており、一緒に発見の旅をしている気分となる。解散前のライブのビートルズにも熱狂していたオジサン世代にとっては、懐かしくもあり、また、同時に新鮮でもある。 「ジョンの早熟さの爆発は”A Hard Day’s Night”のアルバムで見られ、一方ポールの天才は次第に熟成し”Revolver” のアルバムで大爆発、ジョンを追い越した」、という説は面白かった。創造力に恵まれた天才についての話を読むのは凡人にとってはいつでも楽しいが、曲についての自分の記憶と思い出を触媒として、「そうだそうだ」、「そうか、なるほど!」と興奮は高まり、またビートルズを全曲聴いてみようという気持ちにさせられる。 曲を一曲として聴くのではなく、全曲を聴き、バンドとしてのビートルズの歴史的展開を読むのも楽しいし、アルバム中の曲順の意味するところを感じるのも面白い。ビートルズの楽しみ方は無限に多様で、奥行きのあるものであることを示唆しているのと同時に、ビートルズが空前絶後の存在感を有していることを改めて知らされる。
by ptaro2009q
| 2005-08-11 22:31
| Music
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