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還暦も近いオジサン、今夏もJR鈍行列車、のんびり自由な青春旅を日本各地で楽しむぞよ~。
夏の旅第一回目は、群馬県の渋川駅から西へ進む吾妻線と決めている。 1945年1月開業というから戦時中に始まったんだなあ。 草津温泉をはじめ、沿線には名湯・隠れ湯が目白押し。 その中でも、ダムの下に沈む温泉町がある「川原湯温泉駅が旅のお目当て。 土曜早朝6時に出発、自宅に帰ったのは夜11時のハードな旅、体感気温40度の中を随分歩いたが、色々と魂を揺さぶられた旅になった。 もう10年以上前、嵐山光三郎著「温泉放浪記」をI 師匠よりお借りし(今でも返却しておらんが) 愛読、紹介されていた日本全国の温泉のなか、一番ココロに残ったのが川原湯温泉。 昭和27年にダム建設計画が発表され、ダムの下に沈む町となることとなる。 反対運動等で建設も進まずの状態が50年以上続き、民主党政権発足時にはダム建設を撤回、という話にもなった。前に進むのか、このままなのか、長きに渡る住民や関係者のフラストレーションが半端なものではなかったことは容易に想像がつく。 その後ダム建設に向け大きく舵がきられ、昨年訪問した時には完全に旧温泉街は廃墟となり、新しい地区に移転が進んでいる様子を見ることとなった。 毎年訪れるたびに廃墟の度合いが進み人の様子も見られなくなったことで「時計が止まった街」、というような不思議な感覚、切ない感覚を体感した記憶も新しい。 今回の旅であるが、自宅を6時前に出発。 武蔵野線、京浜東北線、高崎線を乗り継ぎ、吾妻線へ。 武蔵野線の降車駅を間違えたせいか、高崎到着が予定より若干遅れ、吾妻線への乗り継ぎが5分差でミスし、1時間半次の列車を待たねばならぬこととなった。 旅にはトラブルがつきものである。 吾妻線は今回ものんびりとした旅。 4人用のボックス席をひとりで座っていくことが出来た。 緑の田園地帯を走るのは気持ち良い。 今回は、吾妻線の川原湯温泉駅が全く別のところに新設・移転したのが大きな動き。 ネット情報で事態はつかんでいたが、新駅に着き感慨ひとしおであった。 当然線路も谷から山側へ移転、以前は1mちょっとの日本一短いトンネルをくぐってこの駅に到着したのだが、新線では呆れるほど長い長いトンネルをを出て新駅に到着することになった。 旧駅やこれまで周囲歩いてきた思い出の各所はホントにダムの底に沈んでしまうのだなあ。 超猛暑のなか、当然人も全くいない廃墟の旧温泉街を歩く。 人気の足湯や露天風呂、1軒の旅館を除いて建物も殆ど消えた。 源頼朝が見つけたという「王湯」も営業は新地区に移った。 その後、新地区へ進み、全長500mほどの「八ッ場大橋」を渡る。 渓谷を跨ぐ大きな橋から見る谷底の景色は壮観である。 嘗ての吾妻線の線路や国道のアスファルトも剥がされた様子も分かり、歴史のページが新たに一枚めくられたことを知る。 九州の耶馬渓谷と並ぶ名勝・吾妻渓谷もダムの下か。 あの美しい景色が見られなくなるのは残念でならない。 ダム建設は自然を冒涜する暴挙に思えてならない。 身勝手な政治家達の思惑が右へ揺れ左へ揺れの挙句にこの結果である。 最後に昨年同様、新設なった王湯で汗を流したが、複雑な思いだけはお湯では流しきれなかったもんだった。 写真は八ッ場大橋中央から撮影。 谷底から約80m、欄干低くてちょっと怖い。 (此処は転落事故や自殺の名所になるのではないか。。。) ミニチュアのように見える美しい景色も皆ダムの下へ。。。
by ptaro2009q
| 2015-08-02 22:04
| Excursion
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