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法隆寺はその建築や寺境内の構図に美しさがあるが、所蔵の仏像や美術品にも多くの国宝・重要文化財が含まれている。
平成10年に建造されたという大宝蔵院に入る。 ここが1400年に渡る法隆寺の信仰の遺産である宝物が多数保蔵された伽藍である。大英博物館、ルーブル美術館、NYのメトロポリタン美術館、伊フィレンツェのフィッツイ美術館, と世界的な美術館を数々見てきたが、この法隆寺の大宝蔵院も所蔵品数では劣るもlのの、その質においては、充分にこれらに肩を並べるものがある。 玉虫厨子 (飛鳥時代 国宝) 高さ2.3mの木造の厨子で、飛鳥時代の建築様式をそのまま伝えている。この厨子は我が国最初の女帝である推古天皇の御物だと言われている。 昔の学校時代にこの名前に触れた記憶がある。実物の記憶よりも、この名称についての記憶が強い。実物がどんなものだったかの記憶はそれこそ「玉虫色」のあやふやなものであったが、実物を目前にして新たな感慨を抱く。玉虫色、というよりは、殆ど真っ黒ではあるが、その形状など見れば見るほど味わいもにじみ出てくるようだ。 百済観音像 (飛鳥時代 国宝) この百済観音像が、やはり法隆寺の数ある国宝の中でもハイライトであろう。高さ約2m、八頭身の長身で、樟の一本造りで水瓶と蓮華座だけが檜で出来ている。 由来や作者など全て謎に包まれているが、その神秘性が何とも様々なイメージを拡大する。 この観音像は大きな四角体のガラスの中に収められており、その有り難さにこちらの気分も自然と厳粛・謙虚なものとなる。 飛鳥の時代の日本と中国と中国の文化交流の状況、当時の権力の在り方や人々のこの観音像への供養の様子等に思いが巡るが、当時の日本の仏像には珍しい八頭身のすらりとした姿・優美で慈悲深い表情は1400年の時空を越えた現代性さえ感じられる。 「国宝」、の他に、大宝蔵院には多くの、「重要文化財」が展示されていた。 この両者の違いはどこにあるのか?誰がどう決めているのであろうか。 楽しい疑問が沸いてきた。これから色々なことを調べて行くことができるし、新しいことが分かればまた次のことを知りたくなっていくのであろう。 家族はあまり心を動かされていない様子ではあったが、和辻哲郎いわくの「日本人の心の原点をさぐる旅」は好奇心をくすぐり楽しい。 我輩の「古寺巡礼」の長い旅は、この法隆寺で始まったばかりである。
by ptaro2009q
| 2005-05-07 11:55
| Nara
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