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FlickrやLivedoor PICSなどの写真投稿サイトでも従来からHDRによる人工的な画像が多く観られるようになってきたが、撮影後にソフトを用いて創作することから普及は極少数のマニアに留まっていたようだ。
昨年11月末にCASIOが露出の異なる連射画面を合成して芸術的な画面を造る機種(EX-ZR10)を発売したことで、HDRアートへの興味は大衆化してきたのではなかろうか。 色々な紹介記事なども読んで個人的な興味は非常に高まっていた。 所用で出掛けた3連休初日の土曜日午後、新宿東口のY電機でお買い得のお値段になっていたので同CASIO機を思わず購入してしまった。 値段的にもう少し安値になるまで待とうか、或いは、他社からもHDR機能搭載機が出てくるのではとも思っていたが、HDRアートを自分の手で試してみたいという気分がかなり沸点に近かったもので。 (Y電機価格は、価格comの最安値に比べてプラス2000円差ほどで、店員さんによると前日から5000円ほど急に下げた値段で売れと上司に言われて驚いた、と教えてもらった。ポイントを含めると、最安値価格を下回るので文句はない。ちなみに西新宿のBカメラでの同機のお値段はY電機と比べると8000円高と、随分差があった。 3連休、これで遊べる、という時間価値も考えれば、このお値段に文句ない!) そんなことで、お天気も良かった昨日午後、HDRアートの最初の場所として神田駅を選んで出掛けた。 HDRアートは似合う場所を選ばなければならないのだ。 御覧の通り、<写真のような、絵のような>、という画像である。 カメラが被写体を解析し局所的にコントラストや彩度の強弱をコントロールするわけであるが、従来はPCソフトを用いて加工しなければ出来なかった画像が、シャッター押すだけで実現可能となったことには感動さえ覚える。 HDRアートが似合う場所では現実以上にドラマチックな画面が出来上がるのであるが、気分的にはこれが写真の本道なのか、という混乱と逡巡が付きまとうことも事実。 あるがままの姿・景色を自分の眼とレンズの眼とで造りだすことに対して、このように人工的・機械的なフィルターを入れてしまうことが如何なことか、邪道かいな、という小さな罪悪感、なくもない。 まあ当面はこのCASIO機でHDRアートを取り捲り、その良さ悪さを知ること、そして、その先に見えるものが何であるかを待つことにしようかと考えている。
by ptaro2009q
| 2011-01-10 10:19
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