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JR山手線、言わずと知れた東京のど真ん中を一周する環状線である。
東京駅から新橋駅にかけてはその山手線だけでなく、京浜東北線、東海道線、新幹線なども併走する大動脈であるが、それらの線路の下、所謂「ガード下」に独自の世界が拡がっている。 庶民の文化、と言っても良い世界。 昭和の歴史有る佇まい、その姿は平成の20年を過ぎてもそう大きく変わっていないのが嬉しい。 この辺り、丸の内、日比谷のエリートサラリーマンも少なからず棲息する地であるが、高層ビル群、超近代的摩天楼の近くの片隅、一歩入るとこのような実に庶民的な場所が栄えているのが面白い。 頭上を走る電車の車輪の音が、一定のリズムを刻んでいるか。 意図的にレトロを装うお店もあるし、装わなくても正真正銘のレトロなお店もある。 エリートビジネスマンも人の子、過去への郷愁に誘われることもあろうか。 或いは、わざとチープな雰囲気の店へ出向き多少の露悪趣味を満たしている、と見るのは、ヘソが曲がり過ぎであろうか。 しかし、このような場所で楽しくお酒を飲んでいる人々の姿を垣間見るのは楽しいものである。 狭く、汚く、うるさく、... 一体何がいいんだろ、こんなとこ、と昔はよく思っていたが、その全てがいいものに思えている今がある。
by ptaro2009q
| 2009-05-26 00:00
| Tokyo Walking
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