多分駄文のオジサン旅日記:Netherlands
2017-10-21T14:12:15+09:00
ptaro2009q
ぶらり世界のまち歩き...
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欧州ひとり旅(10) Day 3 ロッテルダム中央駅
http://ptaro2009q.exblog.jp/26768451/
2017-06-27T10:59:00+09:00
2017-10-21T14:08:43+09:00
2017-06-26T11:42:58+09:00
ptaro2009q
Netherlands
一気に首都ブルッセルまで行く手もあったが、喧噪が予想される大都市の一歩手前のアントワープで少しまったりするのが宜しいか。
デン・ハーグから鉄道に乗り、まずは終点のロッテルダム中央駅へ向かう。
ロッテルダムは首都アムステルダムに次ぐオランダ第2の都市で人口63万人。
16世紀から栄えた港町で世界第3位の国際港を持つ。
高層ビルディングが都会的なスカイラインを形成し「マース川のマンハッタン」と呼ばれている。
予定にはなかったが折角の大都市なので、すぐにアントワープ行き電車に乗り継ぎすることなく、少々駅前の様子でも見てみるか。
7面13線という構内の規模もともかく、驚いたのはこの駅舎の大きさ。
ホームに降り改札口を出てから、この駅のとてつもなく大きなスペースに驚く。
兎に角天井がとてつもなく広く、無用なほどに大きなスペースが拡がる。
乗客の数も極端には多くないので尚更駅舎の大きさが目立つ。
外に出るのに随分時間が掛かったような気がした。
そしてそして、駅舎の外に出て更に驚いた。
駅前はただただ障害物がないただの大広場、そのスケール感には驚くというよりは呆れてしまった。
普通にある駅前の繁華街などは一切なくコンクリートの大平原である。
日本の大都市の駅、いや欧州一般の大きな駅でもこのようなスケール感のある駅は殆どないのではないかと思えた。
振り返って見て、もう一度吃驚。
駅舎の屋根の大きさとデザインの大胆さに。
大きなオランダ人には大きな駅が良く似合う、か?
調べてみるとロッテルダム駅、開業は1847年だが、1957年に建設された旧駅舎は2007年に撤去され、2014年に新駅舎が開業とのこと。
何故これほどスペース感ある建物としたのか興味をそそられた。
駅前広場の先に少し奇妙なデザインの建物があるので行ってみた。
一軒は壁面が赤のポップな建物、もう一軒は壁面が波打った建物。
あの駅舎にして、駅前にこれらの斬新なデザインのビル。
いやロッテルダムの街中にはどれだけ楽しいビルが溢れていることだろうか、「マース川のマンハッタン」たるところ、もっともっと見てみたい気持ちを堪え、ベルギーへの電車に乗るために駅舎に戻ることとなった。
さて、アントワープ行きの切符を買おうとしたが、自動販売機らしきものが見当たらない。
オランダでは(いや欧州一般がそうなのであろうか?)自動販売機の数は少なく一般には窓口で切符を求めるのが普通なのであろうか。
確かにこれまでオランダの各駅ではいずれも窓口で切符を買っていた。
その窓口のコーナーをやっとみつけて整理券を求め自分の番号が呼ばれるのを待つことになった。
番号はどうも国内便、ベルギー等へ行く国際便などに応じて発券され、それぞれカウンターが分かれているようだが、国際便のカウンターはひとつしかなく中々番号が進まない。
5分経っても10分経っても自分の番号が呼ばれない。
客が多数待っていても駅側はカウンターを追加して開けようとはしないことにイラついた。
電車の切符一枚買うのに此処までの時間が掛かるとは全く考えもしなかった。
何事も日本標準でものを考えるのは旅においてはタブーなのでいちいち腹を立ててはいけないが、随分に非効率なものである。
これに限らず欧州旅の至る箇所においても、日本のサービスの効率性や利便性、顧客のニーズへの対応力の高さはやはり素晴らしいと妙な里ごころに駆られた次第である。
失礼ながら、この巨大駅でこんな諺を思い出した。
「大男総身に知恵が回りかね 」
結局切符買うのに20分、一時間に一本のベルギー行きにはまた随分待たされることとなった。
これも旅なり、のんびり行こうか。
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欧州ひとり旅(9) Day 3 デン・ハーグ その4 モンドリアン
http://ptaro2009q.exblog.jp/26751073/
2017-06-26T10:41:00+09:00
2017-10-21T14:09:02+09:00
2017-06-19T11:41:29+09:00
ptaro2009q
Netherlands
アムステルダムや旅の最後に訪れた同じオランダのライデンでも同様の状況があったが、デン・ハーグの街中に「モンドリアン柄」が溢れている。
他のオランダの都市に比べて、デン・ハーグのモンドリアンへの思いは更に強いようである。
駅舎の中、百貨店や高層マンションなど大型ビルの壁はおろか、工事現場の塀にまでもこのモンドリアン柄が組み入れられているのには笑ってしまったほどである。
モンドリアンのことを細かく調べたことはなかったが、これまで何となく米国人だと思っていた。
ニューヨークの近代美術館等で彼の作品を多数見たことと、欧州の画家は良くも悪しくもこうしたタッチの抽象画は余り描かないと勝手に思い込んでおったのであるが、実はオランダ人であることをこの旅の後で知って合点が行った。
街中に拡がるポップなダッチデザインの象徴がこのモンドリアン柄なのであろうな。
1872年生まれのオランダ出身の画家。
カンディンスキー、マレーヴィチらと並び、本格的な抽象絵画を描いた最初期の画家とされる。
初期には風景や樹木などを描いていたが、キュービズムの影響を受けやがて完全な抽象画へ移行する。
1921年に水平・垂直の直線と三原色で構成した「コンポジション」なる作風を確立した。そう、垂直と水平の線が何本も描かれ、赤、青、黄で塗られた四角が散らばれば、「はいこれ、モンドリアンね」 というような柄である。
ガラス張りのモダンな意匠のデン・ハーグ中央駅。
オランダ鉄道の駅はどれも新しく現代的センスが光るがこの駅も素晴らしかった。
早速さり気なくモンドリアン柄がご挨拶してくれた。
繁華街の百貨店ビルであろうか、此処にもモンドリアン柄が。
オフィス街にもこれ。
何だかコクヨ社、いやキング社か?
書類ファイル用の大型フォルダーのようだ。
工事現場の仕切り塀にも。
モンドリアン家にはこの柄が取り入れられる度に著作権料がガバガバ入ってくるのであろうかと下衆の勘繰りしてしまう。
これだけ一人の画家の作品が街中を飾る例は見たことがない。
特定の都市というよりはオランダ中が普遍的にモンドリアン柄を推しているのであろうか。
政治主導でモンドリアン柄採用が決まったのであろうか、モンドリアンの画風自体をもっと学んでみたいものであるが、それ以上にこの国においてどういう経緯でこうまでモンドリアンが取り上げられるようになったのか大変興味がそそられるものだ。
オランダの旅を続けていると次第に我が頭の中にもモンドリアン柄が刻印されてしまいそうである。
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欧州ひとり旅 (8) Day 3 デン・ハーグ その3 マウリッツハイス美術館
http://ptaro2009q.exblog.jp/26748269/
2017-06-19T10:21:00+09:00
2017-10-21T14:09:24+09:00
2017-06-18T10:21:54+09:00
ptaro2009q
Netherlands
尤も海外ではワシントンDCのNational Galleryで「赤い帽子の女」(これは本人作ではないとの説もあり)、ニューヨークのメトロポリタン美術館で「水差しを持つ女」を見ていただけで先は長い。
フェルメール生誕の地・デルフトにほど近いこのデン・ハーグでフェルメール作品を鑑賞するのはこの旅前半の大きな楽しみのひとつであった。
フェルメールの現存する作品は諸説あるが、32~37点とか。
作品数が定まらないのは、贋作や本人のものかの確認が出来ない作品が少なからずあるから。
年に2、3点しか描かない寡作な画家であり、またナチスによる略奪や盗難の歴史もあり、作品そのものだけではなく何かとミステリアスな背景あるフェルメールは以前から興味尽きぬ対象であった。
さて憧れの「マウリッツハイス美術館」にいよいよ入館。
17世紀に建設されたルネッサンス風建物だが、地下から入る階のフロントのフロアは中世とは縁遠い現代的センス溢れる大空間、サプライズであった。
館内は改装されて間もないのか、内装もクラッシックにしてクリーン。
比較的小部屋が多く、観覧は実に快適。
17世紀・オランダ黄金時代最高の絵画をゆっくりと堪能する。
余談とはなるが、窓から見えるビネンホフのお濠さえも、絵画作品のように美しかった。
いやこれまで訪れた内外の美術館のうちでも最も趣味の良い宝石箱のような美術館に思えた。
レンブラントやルーベンスなど多少知っている画家の作品もあったが、全般には聊か地味な風景画・風俗画が続く。
17世紀のオランダは絵画ブームであったようで、一般家庭でも絵画の需要が強かったことから、画家が同じような風景画や肖像画を量産した時代であったようだ。使う色彩やタッチがどれも良く似ており見続けていると少々飽きが来る。
こんななか、ようやく出会えたフェルメールの「真珠の耳飾りの少女」が眼に入った時の感激は忘れられない。
フェルメールの代表作として日頃眼に触れる機会も多い作品であるが、振り返る少女のミステリアスな眼差し、半開き気味の赤い唇、窓の光を反映する真珠の耳飾り、光が微妙に各部を覆うフェルメール独特の描写に打たれる。
若干視線の焦点が定まらぬ少女は一体何を見ているのであろうか、想像を掻き立てる。
焦点定まらず、とは書いたものの、この少女の視線は実に印象的。
展示部屋全体を支配し、静謐をもたらしていたようだ。
何度もこの絵の前に往来、他の観客が去った後にはかぶりつきで振り返る微笑の少女を独り占めする僥倖を得た。
この作品、「オランダのモナリザ」とも呼ばれるのも合点がゆく。
iPhoneでこの絵を背景に自撮りをしていたが、今一つ上手くいかない。
近くでこの絵を熱心に見ていた若い男性が親切にも「撮りましょう!」と撮影してくれ有難かった。
訊くとニューヨークから来たとのこと。
ニューヨークの銀行に長年勤務し現地にも何度か行っていることを話すと喜んでくれた。彼もまた最近東京に来て良い思い出を持ったことを教えてくれた。
世界は狭いね、ということで彼の親切に感謝して別れる。
1時間ほどの滞在、小ぶりな美術館ではあったが、その質の高さに大変満足して館を去る。
既に頭の中は次の旅程のことで一杯となっていた。
いよいよオランダを出て次の宿泊地ベルギーのアントワープへ向かう。
乗った電車の中でひとつ思い出したことがある。
訪れたマウリッツハイス美術館には、もう一点フェルメール作品が展示されている筈であることを。
「デルフトの眺望」、フェルメールの生地デルフトの水辺の風景を描いた美しい作品である。
解説書などには「真珠の耳飾りの少女」と同じ部屋に展示されていると書かれているが、不覚ながら実際その部屋では全く気付かなかった。
周りの客も注意を向けるような様子はなかったが、自分を含めて「真珠の耳飾りの少女」にばかり気を取られていたせいなのか。もうひとつのフェルメール作品を前にして誰も興奮した様子を見せないなんていうことがあるのであろうか。
それとも良くあることだが、偶々他の美術館なりに貸出しておりその日の展示室には展示されていなかったということもあるであろうか。
既に電車に乗りベルギー国境を越えたところであったが、どうも解せない。
千載一遇のチャンスを逃してしまったかもしれない悔しさに、引き返してもう一度マウリッツハイス美術館に行き確かめてみようかと悩んだほどであった。
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欧州ひとり旅(7) Day 3 デン・ハーグ その2
http://ptaro2009q.exblog.jp/26744904/
2017-06-16T23:07:00+09:00
2017-10-21T14:09:52+09:00
2017-06-16T23:07:12+09:00
ptaro2009q
Netherlands
到着の日はホテル探しで1時間ほど彷徨っただけであったが、街の印象は普通に現代的なコンクリート建物多い街、聊か無味乾燥の政治の街かと思っていた。東京でも国会議事堂や官庁がある霞が関あたりは流石に浮ついた繁華街はないので、そんなものなのかと思っていた。
しかし分からないものである。
翌日早朝の散歩で印象は一変、旅の感情は一気に高揚する。
快晴の朝、7時過ぎにホテルを出る。
昨日歩いた通りの更に一本奥の通りを歩くと随分洒落た繁華街が現われた。
昨日は余り見かけなかった歴史ある建物が散見され欧州の街並みの雰囲気がぐっと高まる。
人通りは殆どないが、オープンカフェやレストランが並んでおり夜の賑やかさが想像された。
道一本違うだけで随分表情も異なることがあるものだと驚く。
昨晩この界隈まで来ていればもっと楽しい夜を過ごせたのかもしれない。
デン・ハーグへ来た目的、実はフェルメールの絵があるマウリッツハイス美術館を訪れることであった。
当美術館を探そうと考え早朝散歩に出て見つける積りなのであった。
ホテルのフロントのお兄さんの話では、「ホテルから真っ直ぐ進んで5分! 簡単だよ!」と言われ美術館は容易に見つけられるものかと思っていたのだが、既に歩き始めて10分以上経っておる。
いや、15分以上経ったかも。
あのお兄ちゃん、いい加減だな、いや自分の進む方向が間違っているのか、と不安が台頭するなか更に進むと大きなお濠と王宮風の歴史ある建物が突然姿を現す。
「ビネンホフ」と呼ばれる、オランダの国会議事堂である。
お濠に浮かぶ中世風の威厳ある建物、そして周辺の緑の豊かさに感動。
逆光で建物や池が暗めに見えるのだが、これが更に威厳ある空気を増幅させている。
白鳥が水面に浮かび、額縁があればまさに「これぞ西洋風景画!」という景色であった。
しばしベンチに腰を下ろし休憩、昨日買った白ワインの小瓶と日本から持参したサバ缶で美しい景色に酔う。
ワインで若干顔を赤くしながら通り掛かったお巡りさんに美術館の場所を訪ねると、このビネンホフに隣接しておりすぐだよ、とのこと。池を半周して念願のマウリッツハイス美術館を見つけることが出来、歓喜に打ち震えた。
午前10時の開館時間はまだまだ先であったので、一旦ホテルに戻って出直すこととした。
更に先に進むと商店街、そしてカラフルな高層ビルが並ぶビジネス街も見えて来る。
また、緑豊かな美しい公園があった。
公園の中を未来的なフォルムの路面電車(トラム)が頻繁に走る。
近くの店でサンドウィッチとハイネケン(もうこれが主食になった。ハイネケンはオランダのビール)、サラダ、スムージーを買い求めてしばし公園のベンチで朝食。
未来的都市景観の中、市民の自転車の通勤通学風景が実に闊達かつ清々しいものであった。
自由で開放的な空気のデン・ハーグ市民を心より羨ましいと思った。
思えば、今回2週間の旅で訪れた都市の中で、実際に住みたいという観点からみると、このデン・ハーグが最も魅力的な街であったことは間違いない。
オランダは英語が普通に通じるので、あちこちで道を聞いたりホテルのフロント等で情報をもらう際にも苦労せずにコミュニケーションが取れ快適。
海に近い土地でもあることから、欧州ではなく米国西海岸、さしずめサンフランシスコ近郊あたりに居るような空気を滞在中何度も感じたものである。
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欧州ひとり旅(6) Day 2 アムステルダム → デン・ハーグ
http://ptaro2009q.exblog.jp/26743395/
2017-06-16T13:18:00+09:00
2017-10-21T14:10:22+09:00
2017-06-16T11:06:53+09:00
ptaro2009q
Netherlands
預けていた荷物をピックアップし、更に歩いてアムステルダム中央駅へ行き列車に乗る。
僅か20時間足らずのアムステルダム滞在であった。
2週間後に乗る帰国便もアムステルダムからなので、もう一度この街へ戻って来るか?
以降旅のシナリオは殆ど「足の向くまま気の向くまま」となる。
一応パリとバルセロナは5日間づつ滞在する予定だが、それまでの4日間は何も決めて来なかった。
朝起きてその日のお天気や体調・気分によって、何処まで行き何処で宿をとるかを決めることを日課とした。
パリへ行くことについては決めていたので南方向へ進むことは間違いないが、旅の2日目については幾つかの魅力的な候補地の中からデン・ハーグに泊まることにした。
アムステルダム中央駅から2階建ての列車に乗る。
デン・ハーグまでは15分毎に電車が出ているようだが、乗客の数もそう多くはなく、車内はかなり空いており気分は快適。東京圏では有り得ない状況である。
2等とは言え新幹線並み、いやそれ以上の大きなシートに身を置く。
TVで良く見た関口クンの欧州鉄道旅と同じシーンに我が身を置いている状況に感激した。
列車が走り出してからは、どこまでも人家・ビルが絶えない東京の景色とは異なり、すぐに緑の整った大平原と大きな空が車窓を彩る。実に美しい。
夢にまで見た景色であった。
この感激は筆舌に尽くし難い。
一時間ほどの憧れの欧州鉄道旅実現、嬉しさをもってポップなデザインのデン・ハーグ駅に降り立った。
デン・ハーグは北海に面するオランダ第三の都市で、総理府や国会議事堂などの政府機関や各国大使館が集まっており、実質的な首都機能を持つ都市である。
到着後はチャイナタウンにあるホテルを見つけるのに苦労した。
ホテルの選択には1にお値段、2にロケーションの利便性、3に部屋の清潔さ、という基準で決めたが、ロケーションについては 駅からの距離や見つけやすい目印となる場所・建物の近くというのがポイントになる。
今回はチャイナタウンを目印にすればすぐ見つかると思っていたのだが、そのチャイナタウンを見つけるのに手間取った。
地図を見ながら進んだものの、実際の距離感方向感がなかなか上手く掴めず、ホテルを見つけるのに結局1時間以上の時間が掛かった。
前日にも書いたようにiPhoneのMap機能が使えないものと思い込んでおり、Mobile Wifiを携帯すべきであったかと反芻しながらのホテル探しであった。
直射日光強いなか、60リットルの大型リュックを背負っての放浪だけに、手掛かり掴めずに歩き続けるのは辛く、徐々にリュックの重さが増して来る。
見つかったホテル、昨晩のホテルに比べると部屋の広さは2倍以上でゆったりしているのは良かったが、窓が全くない部屋で、今晩もまた寝るだけの部屋かと悟る。
まあお値段(1万円割る)からしてやはり文句を言えたものではないか。
夕食を求めて、日没前の頃、街を歩く。
チャイナタウンも思ったほど開いている店はなく、駅方向を往復したものの印象は聊か無味乾燥したものであった。
入りたいレストランも見つからず、アムステルダムでもお世話になった食品スーパーチェイン店を見つけ、生命維持に必要な食べ物を求めてホテルで食べることにした。
暗い時間に冒険することはやめ、到着後の時差ボケ・疲労も考え、早く寝て明日に備えることにしよう。
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欧州ひとり旅(5) Day 2 アムステルダム ゴッホ美術館
http://ptaro2009q.exblog.jp/26740900/
2017-06-15T11:54:00+09:00
2017-10-21T14:10:44+09:00
2017-06-15T10:34:23+09:00
ptaro2009q
Netherlands
アムステルダムにも有数の美術館が固まっている地区があり、到着後の翌朝はこの美術館街を目指すことにした。
欧州で最初の美術館として建てられた「オランダ国立美術館」、20世紀コレクションを中心とした「アムステルダム市立近代美術館」、そして今回最大のお目当て「ファン・ゴッホ美術館」といった有数の美術館が隣接しあっている美術ファンにとっては垂涎の地区、「ミュージアム・スクエア」と呼ばれているそうだ。
ホテルを出発。
道迷いし、途中何度も道を尋ねながら、何とかその地区に辿り着く。
その一帯だけが、周辺の古く伝統的な商店街・住宅街の街並みとは異空間となる大きなスペースを抱き、既にオーラを放っている。
最初に強烈なインパクトを与えた大きな建物がこれ。
「アムステルダム市立近代美術館」
最初はこれがどの美術館なのかもすぐに見分けが付かず。
ダッチデザインと呼ばれるポップで色彩豊かな建物を数多く見るのがこの旅の目的のひとつであったが、天井部の大胆なカットとスケールの大きさに度肝を抜かれた。
兎にも角にも心はゴッホに向いていたので、まずはゴッホ美術館を探すことに。
壮大なスクエアの中に諸々の建物があり表示があってもどっちへ進んで良いのかも判らず、ゴッホ美術館に辿り着くのには聊か苦労した。
さてゴッホ美術館、オーディオガイド付きの入場券を求め、いよいよ入館。
建物はガラス張りの近代的ビル、中間部が空洞となっており、周辺がギャラリーとなっている。
ギャラリーを観ながらその階を一周して次の階へ上がる、という様式となっており、これはニューヨークの近代美術館MOMAと同じスタイルである。
著名な作品60-70点についてはオーディオガイドで作品の解説を聴くことが出来、理解が深まる。(日本語版あり)
作品の鑑賞ポイント、作品が描かれた背景やゴッホの思いが音声や画面で丁寧に説明されており大変役立った。
ゴッホ初期の農民の生活を描いた暗めの作品を最初に観たが、貧しい農民に対するゴッホの強い共感と情念に心揺さぶられた。
就中「馬鈴薯を食べる人々」が良い。
ゴッホ作品は世界中に散らばっているが、やはりご本家の美術館だけあり所蔵作品の多さに驚嘆、代表作「ひまわり」や「ファン・ゴッホの寝室」等アルル時代の作品まで、ゴッホの歴史や画風の変遷などが非常に分かり易く見てとれた。
館内の作品撮影は禁止ゆえ、館内外の様子のみ以下写真掲載する。
撮影禁止にも拘らず相当数の客がiPhoneで撮影しており、スタッフが注意してもさっぱり効果はない。
もっとはっきりと撮影禁止の札を各所に掲示するなり対策はありそうなものだが、お国柄なのか何だかユルイなあ~。
流石に世界的人気画家の美術館だけあり、観客の数も多く、ひと通りを見終わるだけでも随分時間が掛かった。
美術館廻りは体力が要る。2時間ほどであったが、結構の疲労感。
希望的にその日予定していた三美術館制覇は時間的にも精神的にも到底無理であることを悟る。
このミュージックスクエア周辺には美しい緑のスペースが拡がり、これも素晴らしい。
照明を落としたゴッホ美術館とは対照的な眩しい光と緑が実に嬉しい。
近くのスーパーでハイネケンとサンドウィッチを買い求め、芝生の斜面から緑を楽しむ市民の姿を見ながらのランチとなった。
アムステルダムの滞在はこれにて終わりとなった。
まだまだ見どころは多数ある筈で、一日足らずで去るには名残惜しい。
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欧州ひとり旅(4) Day 1-2 アムステルダム 自転車のある風景
http://ptaro2009q.exblog.jp/26735768/
2017-06-13T09:44:00+09:00
2017-10-21T14:11:07+09:00
2017-06-13T09:44:24+09:00
ptaro2009q
Netherlands
人口80数万人の首都アムステルダムでは人間の数より自転車の数の方が多いようだ。
第二次世界大戦以前のオランダでの移動手段は自転車であったが、1960年代あたりからはご多分に漏れず世界的な自動車の急速な普及により様相は一変。
道路も自動車で溢れるようになったものの、交通事故による死傷者の増大、特に子供の事故が多く、安全なサイクリング環境を求める社会活動が起こるに至った。
1973年の石油危機により更に自動車の信頼性やエネルギーの持続性に疑問が持たれ、オランダ政府は自転車用のインフラ整備に本腰を入れるようになり、道路建設については自転車を優先する独自の道を歩むことになり現在に至っている。
トイレットペーパー騒動が起きた日本と比べると問題意識や取り組みの速さが違うわなあ~。
随分早くからオランダがこうした政策を取っていたことを知り感心した!
確かにどの道路(とくに幹線道路)にも自動車専用レーン、それもかなりの幅広なレーンが設けられており、逆に自動車のためのスペースは限られているケースが多くスピードも余り出せない、極めて実用的で快適な自転車ライフが満喫できそうだ。
通勤通学も自転車利用率が極めて高いようだ、満員電車のストレスや疲労感などオランダには縁薄いものに見えた。
街中に自転車が溢れ、何かと興味深い。
到着後の翌朝は早起きをしてまだ人通りの少ない大通りを中心に2時間ほど街歩きをしたが、自転車に注目することにした。
人が少ない分だけ、街の素顔が見えて早朝の街歩きは楽しいが、アムステルダム市民はどんな自転車に乗っているのか。
駐輪中の自転車を中心にパチリパチリと撮影してみた。
街をかたどる運河に掛かる多くの橋には必ず自転車の姿がある。
時には絵になる詩的な風景ともなる。
しかし、駐輪場所にはやはり苦労することも多いのであろうか。
かなり乱雑に多数の自転車が放置されている箇所も少なくはなく、これは日本とも変わらないか。
ゴッホ美術館へ行く途中の公園で見かけた光景。
自転車の乗り方もなかなか多彩である。(笑)
単に赤い自転車かと思ったが良く見ると、赤丸のシールを無数に貼ったカスタム車(‼)であった。
なかなか楽しい。
朝8時台の通勤通学風景。
自転車の大群が来るとかなりの迫力であるが、やはり排気ガスがない分だけこの景色は爽やかである。
街中に停められている自転車は殆どがママチャリのような実用車で荷台が充実、かなり使い込んだ年季の入ったものが多い。
(高価なので街中には放置しないのであろうが)恰好の良いロード用の自転車やMTBを見かけることはむしろ稀れであった。
時に2mを越える身長の方も多い体格の良いオランダ人を支えるべく、フレームやハンドルはかなりがっしりとしたものが多いのは流石である。
まだまだ相当数を撮影したのでもう少し掲載したいところだが、今回はこれ位にしておこう。
観光客を対象としたレンタル自転車も随所で見かけた。
値段も実にお手頃(6時間3ユーロ、24時間15ユーロ、など)、アムステルダム滞在が24時間にも満たなかったので利用しなかったが、いずれまたこの都市を訪れることがあれば是非利用してみたいものである。
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欧州ひとり旅 (3) Day 1 - アムステルダム その2
http://ptaro2009q.exblog.jp/26732309/
2017-06-11T23:12:00+09:00
2017-10-21T14:11:28+09:00
2017-06-11T23:12:45+09:00
ptaro2009q
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この2週間の旅では、行くところ行くところ宿を探すのに毎回大変な骨折りを強いられ苦労した。
ホテルは初日分だけは出発前に予約をしておいた。
地図で見る限りは一定の目的地を目印にして、まずはその目印となる某広場を目指したのだが、街は必ずしも分かりやすい碁盤の目状になっているわけではなく、むしろあちこちに広場があり、その広場から放射線状に道が何本も出ているヨーロッパの典型的な道路事情。
進むべき方角を誤るとかなりとんでもないところへ行ってしまう不安と闘いながら前へ進む。
日本のように随所に住所表示があるわけでもなく、あっても基本は現地オランダ語表示なのでサッパリ分からない。
そもそも日本でガイド本を見てイメージしていた街の様子は実際に自分の足で歩いて随分違うものだと感じるものだが、このアムステルダムも例外ではなかった。
路面電車と自転車が席巻している道路事情にも若干戸惑う、特に自転車が危ない。
最初の20分くらいは手掛かりを探し少なくともある程度正しい方向に進もうと無我夢中であったが、段々不安が増し、また背負いこんだ大型のリュックが次第に肩に食い込み重みを増し、不安に拍車をかける。
ぼちぼち、地図で調べるよりは、人に聞いた方が早いと覚悟を決める。
路面電車の停車場近く、運河の橋の欄干にもたれてソフトクリームを食べていた若い女性にホテルの住所を見せると、iPhoneでMap機能を出して検索してくれ、行くべき方向とおよその所要時間を教えて貰った。
期待以上にフレンドリーかつ親切なのに少々驚いたが有難かった。
なるほど、iPhoneを見ている人に聞くのが一手であることを学習した。
道を聞かれたらiPhoneで調べる、というのが今や世界標準となっているのか。
(ちなみに、自分もiPhone保持者であるが、Mobile Wifiを保有しておらず、それゆえ自分では通常街中ではMap機能は使えないものだと認識していた。これがないと街歩きはかなり効率が悪い。旅の最終段階でMobile WifiがなくてもこのMap機能が使えることを知ったのだが、知るのが遅かった。。。。)
路面電車が走る道路に沿って進むが良いらしい。
尤も路面電車の路線も結構あちこちで分岐しており、どれがベストなのかは見極めが難しかった。
古い街並みの中に時に運河が現れ、眼を和ませてくれた。
暫く進んで、ビルの入口でやはりiPhoneにかじりついている若いお兄さんに道を聞く。
このお兄さんはiPhoneで調べることはなく、だいだいあの辺! と行き先を示してくれたが何となく自信なさげなところが気になる。
指さした先まで到着し周囲をウロウロしたがなかなかホテルらしきものがなく、途方に暮れた。
時は夕刻6時前だが、何せ11時間のフライト、2時間の空港での手続き、中央駅からも小一時間ほどは歩いているので疲労増し、精神的にはかなり焦燥感が高まっていた。
時に小雨も降り、いや~これは厳しい状況だ。
救いは日没時間が夜10時半近くと聞いていたこと。
暗くなってのホテル探しはこの状況ではほぼ無理だろうから、その点でまだ時間が十分あることは救いであった。(最悪は野宿ということもあるか。。。。)
ビルから出てきて自転車に乗りかけている中年男性に思い切って尋ねたところ、彼は住所を見て「俺について来い!」というと30mほど一緒に歩いてくれ、あの運河の先にある一連のビルのどれかであろうと教えてくれた。
親切に頭が下がった。
彼を含めて、英語は全く問題なく通じ、言っていることも全て理解できた。
オランダでは英語で大丈夫という安心感抱く。
人もこれまでは皆親切。
この中年男性の教えてくれた一帯を運河沿いに歩いていると、向こう側からやはりホテル探しをして歩いている恐らく米国人青年に遭遇、大分疲れた様子で「xxホテルを知らないか?」、と尋ねられる。
自分も同じ境遇で全く同じ質問をしようとした、と答えるとお互い大爆笑。
Good Luck ! と言い合い別れた。
自分が探しているホテルは幸いすぐに見つかり、兎にも角にも大きく安堵。
最初の苦行にやっと終止符が打たれた。
アムステルダム中央駅を出て1時間ちょっとくらいだろうが、随分長い時間に思えた。
運河沿いの外観は下の写真の通りまあまあ奇麗なホテルではあるが、1万円ほどの安宿なので部屋はほぼ寝るだけのものであった。
まあこんなものか、文句はないわ。
今回の旅では宿泊費は出来るだけ1万円程度に抑える貧乏旅。
眠りが保証され水回りがある程度清潔であれば良し、日本のビジネスホテル並みのコストパフォーマンスは期待しないことにした。
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欧州ひとり旅 (2) Day 1 - アムステルダム その1
http://ptaro2009q.exblog.jp/26723077/
2017-06-08T10:33:00+09:00
2017-10-21T14:11:48+09:00
2017-06-08T10:33:47+09:00
ptaro2009q
Netherlands
到着前、機内から見えるオランダの景色は起伏のない一面の緑の大地、綺麗に整地され家屋疎ら、実に端正な光景が続く。
元来干拓で出来た土地も多いのだろうが、これほど上空から見て「整った自然」を持つ国を見たことがない。
街並みの美しさに相通じるであろう大地の美しさに、これからの旅への期待感高まる。
スキポール空港到着。
入国手続きに何と2時間以上かかる。
列がなかなか進まない。
後進国並みに効率の悪い手続き、長旅の疲れも相俟って最初のオランダの印象は芳しくなかったものの、通関後の空港の施設の良さには感心。
広い空間、色彩豊か、美しい現代的デザインに溢れ、旅の愉しさを刺激する空気。
やっと旅が始まる嬉しさ湧く。
空港駅にてアムステルダム中央駅までの切符を窓口で求め、電車に飛び乗る。
こちらは日本のように自動販売機が主流ではなさそうで、切符一枚買うにも随分時間が掛かる。
一回乗り換えて計30分ほどでアムステルダム中央駅に到着。
憧れの駅、あの東京駅のレンガ駅舎のモデルとなった駅とも言われている。
駅を出て至近距離から振り返って駅舎を見た第一印象は、「東京駅とは意外と似ていない」ということ。
レンガの感触や色も異なるだけでなく、構造的にも想像していた形よりは横幅がなく聊か拍子抜けした。
東京駅の方が横幅がある分だけ、ずっと恰幅が良く座りが良い。
小雨降り出し駅前広場も雑然として電線も不規則的に多いことから景観がスッキリしていなかったが、このことも印象を曇らせる要因になっていたこと否めない。
(写真は翌朝撮影したもの。遮蔽物を避ける場所から撮影。こうして写真見ると、やはり歴史と威厳を感じる美しい建築であると見直す。)
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欧州ひとり旅 (1) 2週間の旅へ
http://ptaro2009q.exblog.jp/26720506/
2017-06-07T10:12:00+09:00
2017-10-21T14:12:15+09:00
2017-06-07T10:12:13+09:00
ptaro2009q
Netherlands
NHK BSで放送していた関口知宏クンの旅番組「欧州鉄道旅シリーズ」が好きで欠かさず見ていたが、自分も真似事をやってみたいと5月中旬から2週間の旅に出た。
欧州は4年前の英国2週間旅の後、久しぶりであり、ひとり旅となると初めてのことである。
先頃帰国したが、戻ってからの時差ボケが酷い。
いまだ昼と夜が逆転したような生活が続いており、なかなかブログにまで手が及ぶ状態ではなかったのだが、そろそろ少し長めの連載を始めてみたい。
ぎりぎりまではキャンセルしようかとも思案した末の旅だったもので、準備不足は否めない。
何処を訪れ何を見ようかの調査や計画立案も周到ではなかった。
日程や宿泊予約などは概ね行き当たりばったりで現地で気の向くままに決めることにした。
飛行機は3月中にKLM便オランダ・アムステルダム往復を確保していたので、アムステルダムから入って南下、南部オランダの小都市、ベルギー・ブリュッセル経由でパリに数日、その後スペイン・バルセロナに飛んで数日滞在、というような大まかな流れで行く。
バルセロナは、ちょうど旅の直前に娘がバレエのオーディションを受けに行き、(いつもは旅にはさほど関心を示さないのに)珍しくも良い街だと推薦してくれたので、急遽予定に組み入れた次第。
さてどうなるか。
大きくは、こんなところが旅の主目的か。
‐ 欧州鉄道に乗り、のんびりと車窓風景を楽しむ
‐ オランダのダッチデザインの現代建築
‐ 幾つかの美術館を訪れ、絵画三昧
(ゴッホ、フェルメールの美術館、パリはルーブル、オルセー美術館。バルセロナはガウディ建築)
‐ パリおよびバルセロナは、それぞれ5日間 住むように過ごす、徹底的に街歩き
KLM便約11時間のフライト。
機内には我れと同じく、退職後のオジサンひとり旅風の方も散見された。
最初に訪れたのがオランダのアムステルダム。
運河が多く美しい水の都。
自転車が街を駆け巡り、バイタリティ感じさせられる。街並みも実に整然。
2週間の旅が始まる高揚感抱く。
詳報は次回に。
(続く)]]>
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