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昨日から義妹とおいのお子ちゃま達(9歳、4歳)がやって来て我が家は大賑わい。
娘一人の我が家とは違い、右へ左へと兄弟で始終大騒ぎ、お母さんも大変だなあと同情。 今朝は家内や娘ともども皆5時起きで、6時半前にはDisney Seaへ出掛けて行った。 ストレス疲れと睡眠不足のオジサンにとっては早朝からわさわさされて、安眠妨害ではあったが、めったにないこと、寛容な心にて5人を送り出す。(笑) こちらはお盆には関係なくいつも通りのお仕事であった。 さて、早朝出勤前にTVニュースで見た気になる情報。 米国の<Jet Blue>なるエアライン会社が9月8日からの一ヶ月間、米国ほかの同社航空網を乗り放題で飛べる切符を発売。 何とその料金が599ドルという格安料金。 かなり人目をひくキャンペーンのようだ。 同社のNY-LA往復がお値段約3万5千円程度(これも距離からすると安いなあ)だが、2回往復するともう元が取れてしまう、というコメント付きで報道されていた。 会社へ出てみると、本日も300件近くのEメール。 9割近くは海外拠点からのものであるが、その中で米国のセールス担当からこのJet Blueの乗り放題切符の紹介メールがあったのでその偶然ぶりに少々ビックリした。 ご興味ある方はこちらのリンクをどうぞ。 レストランでよくある「食べ放題」はAll You Can Eat、だが、飛行機の「乗り放題」はAll You Can Jet、というのか、少々笑えるものだ。 この社内メールは、無論個人的に遊びで使う、というのではなく、ビジネストリップの頻度の高い者にはお得な切符よ、というまじめな案内であったが、確かに用途は色々。 いずれにせよfrequent flyerにとっては垂涎の的、魅力的な切符なのかもしれない。 格安航空会社の場合、整備不良などで過去事故や問題を起こしているケースもあるが、それも「覚悟」のうえで経済性を選択するのもありではなかろうか。 予約のタイミングや、予約しながらNo Showだった場合のペナルティなど、ある程度の規定はあるが、時間のある方が米国での休暇でもお考えなら一考の余地ありであろう。 大都市と大自然の組み合わせの旅、なんていうのもアメリカ旅行らしくて良い。 都市では、ボストンやシアトルのように、しっとりとした街がいい。 大自然はやはりイェローストン、グランドティートンなどのワイオミングがお薦め。 今まで行ったことのないところに足を踏み入れてみるのも、この切符の価値によるものか。 写真は、中西部ユタ州の<アーチーズ国立公園>。 ソルトレイクシティから砂漠の中を長いこと走って辿りつく驚異の大自然、浸食マジックの土地である。 ![]() あの開放感、大自然、何とも言えないものがあった。 今や米国は、最近は出張で時々行く程度。 914のテロ以降は遊びでは米国に行っていないが、この格安乗り放題切符の報道を見聞きし、眠っていたあの感覚が甦ってきたようである。
前エントリーで掲載したのは、米国中西部・ワイオミング州グランド・ティートンの連峰の写真。
山登りの話題に掛けて、自分が最も愛する山の写真を選ぶ時に真っ先に浮かぶシーンでもあったことから引っ張り出してきた。 何回か前にも書いたが、この山の美しさに魅せられて、30台前半に初めて訪れて以来、その後10年間に7回ほど、この山を訪れ続けた。最早、自分の中では、こころの古里、というべき、思い入れのある景色になっている。 弊サイトにリンクを頂いている有り難き皆様の中でも、この美しき地を訪れた方、これからご予定される方がいらっしゃるのは何とも嬉しい限りであり、多くの人に実際に訪問していただきたいと願っている。 本日の朝日新聞朝刊・別冊の「be on Saturday」の一面に、大写真付きでこのグランド・ティートンの特集が出ていて、その偶然に驚いた次第。 我々の世代であれば特に懐かしい米・名作映画、「シェーン」を紹介した記事であったが、映画のラストシーンで男の子が「シェーン、カムバック」と叫んだのがこの山並みである。 120年前、辺境にも開拓農民が押し寄せ、牧場主との土地争いが起きた。 流れ者のシェーンが一宿一飯の恩義で、一度は捨てた銃を取り、スターレット一家を救う物語で、妻とシェーンとのほのかな恋があったが、最後にシェーンはこの地を去っていく。 (なお、最後に「シェーン、カムバック!」と叫んだのは、この妻の息子・ジョーイ君である。) 朝日の記事では、この勧善懲悪の物語を日本の仁侠映画にも似た、と書いてあり、大笑いしたが、確かに美しい景色と相俟って、日本人の琴線にも触れる名作であった。 ![]() 昨年夏に当地を訪れたktymさまからご紹介頂いた写真サイトFlickrにある、グランド・ティートンの写真をご紹介。 プロの手に依るもののようだが、何ともお見事な景色、というしかない。 涙が、出る。 こちらをどうぞ!
米国南東部のフロリダ半島の中央にオーランドという、周りには湖沼の多い都市がある。
このオーランドに狂った時期があった。 1997年の冬から1年半の間に半年一回のペースで3回立て続けにオーランドを訪れた。 成田からの飛行時間、待ち時間を含めると20時間近くの遠隔地だが、今から思えば良くもそんな遠いところに続けて何度も行ったな、という気分だ。 オーランドでは、言わずと知れた、ディズニーワールドを訪れるためであった。 その他、当地には、ユニヴァーサル・スタジオやシーワールド、という大テーマパークもある。 とにもかくにも、自然を巧みに生かした造形で、パークやホテルが調和的に建てられた、日本人の感覚からは計り知れない壮大なスケールのリゾートパークであり、夢と想像力が無限に満ちた別次元の大空間であった。 旅のブログを書き続けて、これまでの海外の旅の結構の部分はカバーしたかと思っていたが、アメリカについてはまだ書き残しが結構あり、オーランドについてもまだ全く触れていないことに気付いた。少しオーランドについて連載してみよう。 このオーランドを思い出すきっかけとなったのは、この記事から。 38メートル落下のスリルいかが ディズニーシーにお目見え [共同] ![]() 総工費約210億円を投じたディズニーリゾート初のフリーフォールタイプで、約38メートルの垂直落下が楽しめる。開園5周年を迎える9月4日から一般公開する。 舞台は20世紀初頭に廃虚となったニューヨークのホテル。数々の「超常現象」を体験しながら、失跡したオーナーの部屋を目指し、最上階行きのエレベーターに乗り込む設定だ。 この「タワー・オブ・テラー」は、乗り物系のアトラクションとしては、かなり恐ろしいものであった。ディズニー・ワールドのアミューズメント・パークのひとつである「MGMスタジオ」にあるアトラクションのひとつであると記憶するが、何度も凄まじい金切り声の悲鳴がこの廃墟の館から一定間隔で聞こえてくるのだ。その悲鳴の凄まじさはまともなものではなかった。 恐怖系アトラクションは世に数多いが、どのように恐怖をあおられるのか? 先ずは(記憶定かではないが)20人くらいが乗れるトロッコのような乗り物でミステリーの館の上層階へ行き、そこから暗闇の中を蛇行しながら前進する。 かなり進んだあと急に静止。 そして真下にいきなり垂直に急降下、いや、落下するのである。 これが当アトラクションの最後に来る大クライマックスである。 この意表をついた動きの意外感と、高速で暗闇の中をストンと落ちる転落感は生理的恐怖感を倍増させる。ここで悲鳴をあげずして、人生、そう本能的な悲鳴をあげることもないことであろう。それにしても、38メートルも落ちている、とは知らなかった。結構な高低差だナ。 実は、落ちる途中に僅か一瞬だが、前面の扉が開いて、外の白昼のディズニーワールドの現実の世界が垣間見える演出がある。恐怖への救済措置なのか、恐怖を更に煽る意味合いなのかは良く分からない。 落ちたあとに、そのエレベーターの箱は再び高速で上昇、そして頂上に到達して一瞬の静止のあと、再びもう一度ストン、と落ちていく。 いや、ひどく怖く、生理的に心地悪かったことを覚えている。 (そう言いながら、待ち時間少なくもう一回乗れそうだったので、乗ってみた。今度は、恐怖の瞬間が予測できただけに、更にその瞬間が近づいてくる怖さに二重の恐怖感を抱いた。) ところで、このアトラクションが東京ディズニーシーに出来たタイミング、どうも悪いのでは? 冗談抜きに、この乗り物、制御の利かないエレベーターそのものの動きなのだ。 もしかして、かのシンドラー社製なのではないか、と悪い冗談を思い浮かべる。 このアトラクションも「タワー・オブ・テラー」ではなく、「ホラー・オブ・シンドラー」にすると更に相当怖いものとなるかと思われる。
バッドランズに続き、この近辺の土地には、この世のものとは思えない景色、まだあった。
この隆起した搭状の台地、デビルス・タワーと呼ばれる。奇観、という点では横綱級である。「悪魔の塔」、とは良く名付けたり。映画「未知との遭遇」でも有名なスポットである。 ![]() 地質学的には溶岩が地中から地面を押し分け隆起し、噴火をせずに固まったのがこのデビルス・タワーである。長い年月をかけて、周りの軟らかい岩だけが縦に削られ、現在の形状となったとのことだ。確かに、何か目の粗い彫刻刀で縦に削いだようである。また、そげ落ちた岩がふもとにごろごろ転がっているのもある意味で非常な迫力を感じる。落石注意は今でも生きており、この地がまだかすかに呼吸しているような恐ろしさを感じた次第である。 多くのアメリカン・インディアンが崇拝する神聖な場所であった、というのも充分理解できるものだ。或るガイド本には、隆起したこの搭状の大地に、大きな熊がその爪で引っ掻いた漫画が出ていたが、まさしくぴったり来るイメージである。 ![]()
前掲のWall Drugから距離にして74マイルの地点にあるのがマウント・ラッシュモア。
下の写真は(最近のANAのTV広告、役所広司さん出演のヤツでも)お馴染みのものであろうが、一体これがどこにあるのかを良くご存知の方は意外に多くはないのではないか。実際に、こんな人里離れた奥地にあるものであるとはこの自分も想像していなかった。 ![]() 自分が此処を訪れたのはもう10年近く前で、記憶は薄れているが、かなり遠巻きのステージ状のデッキからこの石碑を眺めていた。霧が立ち込めて、よく見えぬ時間が結構長かった記憶だけが強く残っている。その分、彫刻が見えた時の喜びはちょっとした感動を覚えたものだった。現在は観光地としての整備が進み施設はかなり立派になっているようだ。アメリカ各州の州旗が掲げられているプロムナードを歩いて石碑のすぐ下まで行き4人の偉大な大統領の表情を見上げることが出来るようだ。 George Washington (初代大統領)の「勇気」 Thomas Jefferson(3代大統領)の「夢」 Theodore Loosevelt (26代大統領)の「自由」 Abraham Lincoln (16代大統領)の「偉大さ」 アメリカの建国から現在に至る発展の過程で国民の精神の礎になっているのは、この4人の大統領が体現した上記4要素だということだ。堂々とこう言い切るのも如何にもアメリカらしいなあ、と感心至極である。何度も行ける場所ではなく、何度も行きたい場所でもないが、一度は行きたい場所であることは、間違いないッ!
米国中央部サウスダコタ州バッドランズ国立公園(10月18日エントリーご参照)から車を走らすこと10数分で到着するのが、同公園のゲートシティであるウォール(Wall)という小さな田舎町。開拓使時代の西部の町がそのまま現代まで残っているような佇まいである。町の人口は1,000人にも満たない寂しさではあるが、その中心にデンと構えているのがウォール・ドラッグ(Wall Drug)なる巨大なドラッグストアである。
![]() 面白いことに、看板の形状、大きさ、デザインや書いてあるフレーズも一回一回違うもので、「なんだ、なんだ」と興味を引かれ、最後はもうWall Drugに寄らずには居られない気分になるのである。 [コーヒーは5セント、Wall Drug] [冷たいお水、無料提供中、Wall Drug] [右を曲がるともうすぐ、Wall Drug] [革製品販売中、Wall Drug] [お子様大歓迎、Wall Drug] [大型観光バス駐車場あり、Wall Drug] などなどハイウェイ沿いに次々と出てくる広告看板の文句、枚挙にいとまはない、とはこのことだ。一種巧みな催眠商法だろうか、と冷ややかに思えど、他に目ぼしきものもなき寂しき土地なるゆえ、どの車も皆此処に寄ってしまうのだ。 ![]() アメリカの広告にしてはやり方といい、中味といい、ちょっと悪趣味の気がある。 帰国して、偶々見たWall Drugのウエブサイトでその看板の歴史・背景たるやを理解した。 当初の印象を覆す、「ちょっといい話」...なのである。サイトの'About Wall Drug' の項、'History'をクリック、内容を勝手に乱訳しながらご紹介すると、以下のようなお話である。 1931年というから今からもう70年以上前のことであった。Wallは当時の人口が僅か326人の本当に小さく貧しい町であった。折りしも米国は1929年、かの大恐慌のとき、更に干ばつにも襲われ、貧しい農村で町の人びとは干上がっていた。 現地で偶々ドラッグストアが売りに出ているのをネブラスカ州出身のTed Hustead夫妻は知り、購入に興味を持つ。小さな町で、尚且つ、教会のある町に住みたかったからである。 Tedは亡くなった父親の遺産3,000ドルをこの店の購入に使おうかと考えた。しかし彼の故郷の親戚・知人は皆、その店は何にもないところの真っ只中にある商売には不毛の土地である、と言って反対したのであった。夫妻は敬虔なクリスチャンだったが、Tedの義父はプレーリー地帯にある不毛の土地をさして、「あの町は神にも見放された土地だ」と突き放したのだった。 しかし、夫妻は周囲の親戚の反対を押して買うことにした。「何とか5年間、この土地で頑張ってみよう」と....。 周囲の心配の通り、店を買ってから最初の何ヶ月かは殆んど客も来ない状況であった。 Tedの奥さんDorothyは、実は高校教師の経験を持つ才能豊かな人なのであるが、状況打破のために自分の持つ全知全能を注いで店が繁盛する方策を考えようとした。なかなかしっかりした奥さんであるが、残念ながら芽の出ぬ時が続いた。 苦難はその後も続き、5年が過ぎようとしていたが、商売は相変わらず低調であった。 なかなかここを通る車は自分の店に寄ってくれない。 しかしやがてDorothyは、自分の店の前を通り過ぎる運転手は暑い土地を走って咽喉が渇いている筈だと考え出した。Tedに対して、Wall Drugで[無料の冷たいお水を提供中」との文字を広告にして此処に向かう道のずっと前のところから看板を出したらどうであろうか、と言い出した。 夫のTedは妻からの提言を「つまらぬ愚かなアイデア」、と思いながらも、もうヤケクソでやってみることにするか、と考えた。何をやっても今まで上手く行っていないのである。やはり、義父が言った通り、神も見放した土地なのか...。 ![]() ![]() 客は、「冷たい水をただでもらえるなんて素晴らしい。」と口々に讃える。更に、「アイスクリームがないのかい?」とか、色々な声が飛んできた。その日の店は突如として賑わったのだった。 大成功だった一日を終えて、夫婦は「あの看板作戦は、上手くいったね」と沈む夕陽を見ながらつくづくつぶやいたと言う。そして、その後も、無料の冷たい水を求めてやってくる多くの客の様々な要望に応えて店は売り物も増やし大成功に至り、全米中の注目を浴びる店になったとのことである。めでたし、めでたし。 ![]() 冷たい水は現在も無料、コーヒーも僅か5セントという信じられない料金で多くの客に提供されている。 P.S. 上記でご紹介したWallDrugのサイトには、販売している商品を閲覧できる。また、店内の様子、敷地内の色々な施設のバーチャルツアーなども楽しめる。開拓時代の匂いの残る雰囲気をお楽しみあれ。 ![]()
この世のものとは思えないような景色、というのがある。
此処バッドランズ国立公園もそのひとつであろう。バッドランズ(=悪い土地、チョッと直訳過ぎますか?)とはまさに言い得て妙なり、地球の創世記はこのようなものだったかと思わせる荒々しき土地である。大草原地帯から急に出現したと見られる、文明とは対極の地。華やかさも明るさもない、地肌むき出しの無骨な荒地、此処まで徹底すると立派と言うしかない。 ![]() このバッドランズがあるのがサウスダコタ州の南西部。 サウスダコタ州、と聞いてアメリカのどの辺にあるか、ピンと来る方はいらっしゃる方はかなりの地理通であろう。ノースダコタ州とネブラスカ州に南北挟まれた間にある州である、と言っても誰もわからないことであろう(笑)。北米大陸の中では丁度中央・北部にある州なのだ。経度ではテキサス、緯度では五大湖、その延長線の交差するところである。人口の少なさも全米50州の中で5本の指に入るという静かな州であるが、このバッドランド、過去の西部開拓時代に見られた自然破壊への反省を込めて自然をそのまま保存しているのだと言う。無造作に見えて、結構気を使っているのだなあ、アメリカ人諸君よ。 後で、此処を訪れたことのある知人から、夕陽のバッドランズが極めて感動的だった、という話を聞いたことがある。単調で無骨な地、とあまり時間を掛けずに通り過ぎて行ってしまったのであるが、確かにグランドキャニオンにも通ずる幾重の地層と光の織り成す繊細な光景も楽しめる渋い国立公園であったようだ。
イエローストン国立公園を時計回りに走り続けていよいよ最後のエリアであるレイク・カントリー(Lake Country)に入っていく。此処は文字通り、イエローストン・レイクが広がるどちらかと言えば、「のっぺりとした地域」である。実際には標高は結構高い土地であり、ドライブコースではかなり眼下に断崖が広がるスリリングなところもあるのだが、この湖の広さの印象が圧倒的であって、やはり「のっぺり」の場所に思えてしまうのだ。
様々な地を巡り、とてつもなく広大な公園一周もやがて終りという時に、またひとつ最後にも新しい表情を見せてもらったな、という満ち足りた気分、そしてどこまでも広く青く静かな湖面に心安らかになるのである。 ![]() 起...オールドフェイスフルを始めとした温泉の様子に驚き... 承...マンモスホットスプリングスの奇観に更に自然の神秘を驚き... 転...一転豪快な渓谷や滝に、自然に対する畏怖を感じ... 結...最後に安らかな湖に見守られて、自然に優しく包まれる 一寸無理があったかな..(苦笑)。 ということで、丁度公園も一周出来た。 長らく綴ってきたイエローストン記もこれにてひとまず終りとしよう。 自然の在るべき姿、そしてそれに対峙する人間の存在を心底から考えさせられる場所、日常の垢がいつの間にか洗浄され心素直になって行く場所、永遠を感じる場所、...。 マクドナルドもスターバックスもないアメリカ、というのもあるか(笑)....。 色々思えば思うほど奥深く、色々なテーマが浮かんでくるこの国立公園、自分で書いていても、非常に楽しめましたデス。 ![]()
イエローストン国立公園には、実に色々な表情がある。
時計の文字盤で言えば丁度3の位置にあたるエリアをキャニオン・カントリー(Canyon Country)と言うが、此処は雄大な渓谷やハイデンバレーと呼ばれる低地の地帯である。 公園の西半分には、母親のように優しいのどかな風景も多いが、此処は荒削りで男性的な、或る意味では、人間を拒絶してさえいるような厳しい地形となっている。何度もイエローストンには訪れているが、いつも、オールドフェイスフルを中心に、「賑わい」というか、「華」のある西半分に8割以上の時間を配分しており、こちらの東方面はどうも地味な景色ゆえ、駆け足で通り過ぎるだけであったのは、やはり人の性か。実は結構良いハイキングコース等もあるのである。聊か上り下りの激しい運動も要求されるので、体力のある御仁向きではあるが。 ![]() ![]()
石灰が堆積する奇観の地、マンモスホットスプリングスから車は更に時計回りに進む。
丁度ゼロから2の位置あたりへと進む。 この辺はルーズベルト・カントリー(Roosevelt Country)と呼ばれ、緑いっぱいな緩やかな丘陵や平原が続いている。 もう流石に驚かなくなって来るが、あちらこちらにバッファローの群れが見られる。 一寸前には、一頭のはぐれ牛を木陰に見つけただけでも車が何台も連なって皆興奮して見ていたが、供給が大幅に勝ると、感動は一気に薄れてしまい、「ふんふん、また居るな、さ、次行こう!」という感じになってしまう。 誠に人間は勝手なものである。 運が良ければこの地では熊の姿も見られる、という。 先に紹介したグランド・ティートンではかなり間近に熊の親子を見た経験があるが、イエローストンではこれまで残念ながらお目に掛かったことはない。 スリリングな瞬間を求めていたが、熊の生息地は少し奥の方で、車は通行止めになっているようだ。 行っても行っても同じような単調な景色が続く。これまで奇観が多かったイエローストンではあるが、東半分はどちらかというと大味、荒削りな自然が続く。 まあ、この単調さも結構悪くはないが。 大きな縮尺のイエローストンに居ると、そのスケールの大きさにも次第に慣れ、何事も、ゆったり、たっぷり、という感じになってくる。 凡庸な草原をぼんやりと眺めながら一日を丸ごと此処で過ごしたら随分贅沢なことだろうな、と思ったりする。 太古の昔から変わらぬ景色をずっと見ているなんて素敵だと思いませんか? 100年後も1,000年後、いや一万年後だってきっと同じ景色なんだろうな、と思うと気が遠くなる。 ![]() < 前のページ次のページ >
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