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森ビルが再開発した 「○○ヒルズ」 の名の付いた地域、数々あれど、今回初めてじっくりと見たのが <元麻布ヒルズ>。
麻布十番駅から商店街を抜けて、大黒坂、更に一本木坂を登った丘陵地の天辺に聳え立つ高さ103m、地上29階のフォレストタワーを中心としたコンプレックスである。 お寺や大使館などが立ち並ぶこの地域、丘の頂上に聳えるひときわ巨大で特異な存在だ。 森ビルお得意の手法、地元住民の民家を地上げしての再開発地域と思われる。 見よ、この奇形のビルを! 上部がせり上がり、下部よりも頭でっかち、幅広になった不安定な形状だ。 フォレストタワーの名の通り、「木」や「森」をイメージしているらしいが、どう見ても我が家にあるビールのグラスにそっくりだ(笑)。 飲み口の大きいグラスであれば愛嬌もあるが、どうも住宅として観た場合にはその座りの悪さ、不安定感に次第に生理的嫌悪感が増して来る。 見ようによっては、メカニカルな形状、窓の雰囲気などで、要塞のような軍事基地のようにも見えなくもない。丘の上にあるだけに、それだけ周囲からは浮いている印象だ。 (いや、結構興味ある形である、とも思ってはいるのだが....。) 見知らぬ土地の見知らぬ建物に、妙に血が逆流するような感覚を覚えた。 どうも色々調べてみると、建設時には相当の周辺住民の反対にもあったようだ。 この変わった形状はビル風対策と、日陰の範囲を減らす効果があるというが、それだけの配慮があるのなら、このような不快(?)なデザインの建物そのものを考えること自体、宜しくない。 当ビルのデザイン監修は建築家・内井昭蔵氏など。 この内井氏なる人物、このフォレストタワーが竣工した後まもなくに亡くなられたとのことだが、このビルに違和感を抱いたいた周囲住民、地上げされた元住民などの怨念によるものでは、という物騒な書き込みなども見られた。 どうも、今はなき上野のあのビルを設計した菊竹清則氏の事務所にも居た方と聞き、何かあのビルに初対面の時に抱いた第一印象と実に似たものを今回も抱いたが、浅からぬ因縁を感じた次第である。 恐らく家庭用の家賃は月100万円を超える部屋も少なくなかろう。 帰り際に、外資系金融機関にでも勤めているのではないか、と勝手に想像したが、野球帽を被ったエリート風アメリカ人が10歳くらいの金髪のお嬢さんの手を引いてこのビルの自宅へ戻るべく丘の芝生の中の道を登っている姿を見た。 ほのぼのとした、尚且つ、絵のようなカッコいいシーンではあったが、彼らは当然この地で過去繰り広げられたであろう地元住民の戦いや葛藤など、知るべくもない。
by ptaro2009q
| 2008-02-23 07:19
| Tokyo Walking
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