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途中になっていた我が初登山のお話、その続編を...。
燕岳(ツバクロだけ、標高2,763m)山頂までは、登りで約4時間程度の行程という。 午前9時に出発点である中房温泉を出たが、単純に計算すると山頂到着は午後1時になる。 そこから日帰り目指してまた登山口まで下山すると、休憩時間を入れない場合でも午後5時近くになることとなる。そもそも実際往復で8時間も山を登り降り出来る体力が残っているのかも分からないのだが。 ちなみに、日帰りの場合、この登山口・中房温泉からJR最寄駅・穂高までの最終バスは3時55分だとか、で間に合わない。要は、頂上を目指してその日は山に宿泊するか、さもなければ、山頂到達を何処かで諦めて、最終バスに間に合うように途中で引き返し下山するか、いずれかのシナリオを選ぶ決断をしなければならない。 嗚呼情けなし。10m歩いて休憩という繰り替えしで、次第に息は荒く、全身汗でびしょ濡れ。 折り返し点を見極めることなく、途中で限界点が意外と早く来るかもしれぬことを覚悟する。 苦しみながらも30分ほどで、やっと最初の休憩所、第一ベンチに到着。 砂漠にオアシス、地獄に仏、とはこういうことを言うのか。 先発していたグループが2つほど、談笑している。 何とも元気な人達である。 本当に同じ道を登って来た人達なのか、と思うくらいである。 同行している女性陣も平気な顔で談笑に加わっている。 皆驚くべき体力だ。経験により苦しさを軽減で来ているのだろうか。 こちらは単独行で多勢に不勢、ただただ重いリュックを降ろし、木のベンチに腰を降ろしてゼイゼイと息を整えるだけであるが、この60歳前後のオジサン達に完全に体力では負けている。 単独行、と言えば、山登りの先輩、hesse65さまよりもご指摘頂いたが、どうも歩くベースが自然と速くなるらしい。 確かに、遅くなって一本道を登る他の人に迷惑を掛けてはいけない、とか、みっともない姿を見られたくないから慌てて登る、というような妙な初心者メンタリティも結構働いていたのも事実。そのような余計な神経を持たずに、自分のペースを掴んでゆっくり登る、というような精神的な余裕がなかったのが実際のところであった。 また30分歩いて第二ベンチ、更に一時間半ほどを掛けて第三ベンチ、富士見ベンチ、そして合戦小屋(標高2,363m)へと至る。 もう泣き顔で登っていた。 涙が眼からも、口からもこぼれてくる(笑) もう悶絶死寸前である。 単調そのもので楽しい山登りではなく、苦行そのものであった。 先般の世界陸上で、マラソンの土佐礼子が後半40km地点前でメダル圏から落ちた後にまた抜き返して銅メダルに輝いた素晴らしい粘りを思い出した。 殆んど意識朦朧になった後からの頑張りが彼女の本領だ。 無意識の中の動き、エネルギーこそ、その人間の本来持つ底力か、などとうっすらと思ったりした。 森林限界を超え、花崗岩の岩肌が多くなり、登山は更に厳しさを増してきた。 ロッククライミングよろしく、岩肌を四つん這いで上がらねばならぬところもあったが、残るエネルギーを振り絞ぼる。 当面の目標地点としていた合戦小屋に着いたのは12時一寸過ぎ。 見晴らしは相変わらず良くなく、尚且つ、山の天気は急速に変化し霧に覆われ視界悪化。 兎に角、まずはヤレヤレであった。 持って来たスポーツドリンクの小ペットボトル2本のうち、既に1本半近くを消費してしまい、どうもこれは此処で全部飲むわけには行かぬことを知る。 小屋の売店で求めた350mlの缶入りポカリスウエットは何と300円なり。 ちなみに飲む気にもなれなかったが、同350mlの缶ビールは驚くべし、800円であった。 此処までの運搬や保管のコストを考えると分からぬでもないが (いや、暴利か?)、水分は山ではもう宝石のような存在であることを知る。 もっと準備をしておくべきであった。 こうした水分・食料を含めて、ウエアやその他持ち物、山小屋のシステム等等、やはり初登山では分からぬことが多く、あらゆる点で準備不足だったと感じさせられた。 こうしたことをひとつひとつ学んで行くしかないのだろう。 なお、ここ合戦小屋の名物、スイカ(8分の1切れくらいか?)、これもビールと同じ800円。 これを楽しみに燕岳登山をする人もいるそうだ。 グループで分かち合って食べ、美味い美味い、と叫んでいた賑やかな女性陣が記憶に残っている。 一人じゃ、食べても美味しくないか、な? (まだ続く)
by ptaro2009q
| 2007-09-24 00:00
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