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フラットアイアン・ビルには期待過剰でチョッと空振り、と前篇で書いたのだが、<捨てる神あれば、拾う神あり>というか、ビルの隣りのマジソン・スクエア(Madison Square)は心癒される空間であった。
Part-21で書いたが、碁盤の目に時として斜めに横切るブロードウェーを残したが故に、こうした中途半端な三角地帯が生まれるわけだが、そうしたスペースを上手く公園・広場として利用するという発想は悪くない。摩天楼の谷間のまさしくオアシスだ。既に全ての葉を失い枝と幹だけになった木々の中、腰を降ろして四方八方のビルを眺めるのも、またオツなもの。 実にホッとする瞬間であった。 フラットアイアンを正面にすると、左手には白い2つの塔が聳える。 写真はMetropolitan Insuranceの時計台。 ううーん、こっちの方がフラットアイアンより綺麗だ! 時計台(Clock Tower)というのは何となく心惹かれるナァ。(札幌出身のせいか?) 青い空に白い塔が良く映える。 冬ならではの絶景である、と一人悦に入る。 そこには、驚くべき数の犬が居る。 もちろん、飼い主も一緒であり、さながら、ワンちゃんの大社交場となっているようだ。 犬の種類も実に多く、大型犬から小型犬まで品評会のように多くの種類を眼にすることが出来た。犬も、人も、心からこのスペースでリラックスしているように思えた。決して犬好きというわけではないが、しばし、この光景をただボンヤリと眺めていた。 嘗て、アメリカ中西部を何日もレンタカーでドライブしていた時に、日本で乗る自分の車でアメリカを走ってみたい、と良く思っていたのだが、恐らくこのマジソン・スクエアに来た日本の愛犬家は自分のワンちゃんをニューヨークのこの広場に連れてきて一緒にお散歩したい、と憧れるのではないか、と想像してみたりする。 そして、更にまた左へ90度回転、元のフラットアイアンと再度ご対面となる。 こうしてみると、フラットアイアンとマジソン・スクエア、なかなか良い組み合わせではなかろうか。ほど良い休息、三角の広場で見る様々なアングルの表情に触れ、じわりと満足感が拡がって来た。 ところで...上の5枚の写真を一瞬にして全て見るには、現地へ行くしかない、ということを付言しておこう。
by ptaro2009q
| 2006-02-20 23:49
| New York
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