カテゴリ
全体 Washington D.C. Round The World Tokyo Walking New Zealand Architecture Singapore U.S. Drive New York Excursion Indonesia Mountain Germany Thailand Malaysia Weblog Seattle People Sports Music MLB Nara Book Trip Bali Art SAKABA Hokkaido Rakugaki Art Tokyo's River Tokyo's Bridge Belgium Onsen UK Kyoto Paris Nagano Hokuriku Kyushu Netherlands Spain Man hole RAKUGO Shiga ライフログ
お気に入りブログ
マハーサーラカーム 絵日... FREESTYLE @ ... 「旅人主義」-slow ... ***よくばり*** NPHPブログ版 たそがれ御留書 My Berkeley ++ 英国パブリックスクール:... 山と野と 登ったり、漕いだり。 Sky High Mou... 以前の記事
MY姉妹サイト
Ojsn Photo Studio
Tokyo Walking Walking in Cities 検索
タグ
その他のジャンル
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ロウアーマンハッタンの徘徊を終え、次にミッドタウンへ行く。
途中、SOHOやグリニッジ・ビレッジなど、文化の香り高き美しき街があるのだが、如何せん時間がなく、取り合えずは地下鉄に乗り、先へ進むことにする。 NYの地下鉄、初めて乗ったのはもう20年も前になる。(年取ったナア~!) 上司だったアメリカ人に連れられて、切符ではなく、トークン(Token)と呼ばれる穴の開いたコインを買い、(犯罪防止の意味があるのだろうが)遊園地の出口にあるような回転式の鉄格子のようなバーを押して、とても薄暗いホームに入って行く。 それだけでも、実におどろおどろしかった。 入ってきた地下鉄の車両は外壁は落書きし放題の汚なさ。当時は、「治安の悪さ」はNYの地下鉄の代名詞の時代であった。 初めてのNY地下鉄車両に乗りこんだそのときに、ふと大きな黒人と視線が合った。 大きな体躯にまっ黒い肌、そして眼が異常に鋭い男だった。黒い肌はそれまでに自分が見たどの黒人よりも黒いように思えた。そしてその異常に黒い顔の中のやけに白い白目部分が更にまた怖かった。その視線の鋭さの根源は人間の眼ではなく、動物の眼そのものだ。人間がこのような眼をしていること自体、瞬間的に有り得ない、という感情を持った。そうだ、同じ動物でも、優しい動物ではなく、紛れもなく獰猛な野獣の眼、言ってみれば、黒ヒョウの眼のようでる、と思ったのである。 NYの地下鉄は怖い、という先入観があったゆえに、この黒人の目線で、初めて訪れたNYとはげに恐ろしげな街なり、との意を強くしたのであった。 幸い、眼が合った、というのは思いすごしのようであり、その黒人はこちらを一瞥した後は、何もなかったかのように別方向に面を向けていた。(このへんも仕草がちょっと「動物」っぽい!) それでも、こちらは息を止めるような心持ちで金縛りにあっていたのだった。 その地下鉄を降り、地上の空気を吸ったときには、随分その時間が長く思えたが、それでも暗闇から生きて無事生還した、と安堵したことを覚えている。 駅のホームの薄暗さはまだ当時のままであるが、現在の地下鉄車両は概ね清潔なものとなっている。 切符購入では、もうトークンはないようだ。(違っていたら、ゴメンナサイ!) 東京の地下鉄のパスネットのようなメトロカードを買うと、何処へ行っても均一料金で行けるのだ。メトロカードを買うときにも、今や、他の3,4の言語と同時に、日本語の画面が出てカードを買う手順を説明してくれる。此処がNYであることも不思議なくらいの優しさ、便利の良さである。 また、昔のように乗客の視線に畏怖を抱くことも流石になくなったようである。 まさに、今昔の感あり、というところである。(単に、鈍くなっただけか...?)
by ptaro2009q
| 2006-02-06 22:57
| New York
|
ファン申請 |
||