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「青春18きっぷの旅」は原則、「各駅停車の旅」、言い換えれば、特急電車には乗れない旅なのである。
特に地方に行くほどに、複線が単線になり、特急待ち合わせで駅で長いこと停車させられたり、また各駅停車が来るのは30分に一本、1時間に一本、いや、2時間に一本、それ以下、ということもある。 時に忍耐を強いられることがある。 まあ、先の時間は十分にある、というのが「青春」の特権と考えれば、<急ぐことなかれ>、かなぁ。 特急優先のダイヤ編成で、各駅停車の列車の肩身は次第に狭くなっているが、その各駅停車を効率よく乗りこなすには幾らかの経験や知識が必要となってくる。 列車を降りた時には、次に乗るべき時刻を頭の中に刻まなければならない。 どのくらいの時間をその駅周辺での行動時間にするかを綿密に計算しておかねばならない。 そのことを忘れて駅に戻ってきて随分長いこと無為な時間を駅の待合室で過ごしたこともある。 のどかなようで、「結構緻密な計算のうえに成り立つあわただしい時間」、というのが或る意味での青春18きっぷの旅の特質である。 途中で各駅停車を待ちきれず、思わず別料金を出して特急列車に乗ることもある。 或る意味、清貧な「青春」を捨て、金でことを片付ける 「大人」の旅となってしまうが、まあこんなのも致し方ないオジサン旅である。 川原湯温泉駅では下車後、次の下り列車はおよそ2時間半後、或いは、3時間半後、のいずれかであった。 次に吾妻線の先の駅で下車して草津温泉へ行くのがこのコースの定番である。 先ずはいつもの例に倣い、吾妻渓谷の遊歩道を歩くことにする。 前半は日本ロマンチック街道と呼ばれる国道沿いから下に渓谷を臨みながら進む。 鹿飛橋、という橋を渡り、渓谷の向こう側に渡り、山道を上下しながら歩く。 ハイキング、というには少しアップダウンがある道のりであり、山登り気分も味わえる。 およそ1時間強の行程となる。 渓谷に落ちる2段の滝。 上段のほうは丸い滝壺に一直線に落ちる様子、何だかスプーンの形状のようだ。 ダム、だ。 此処を訪れたのは2年ぶりであったが、そのうちに建設が進んでいたのであろう。 それにしても、東の「耶馬渓」と呼ばれるこの美しい吾妻渓谷にいよいよダム出現か。 紆余曲折の末に進んだ工事ではあろうが、この紆余曲折に何十年ものあいだ振り回されてきた地元住民の方々のやるせない思いに心が沈む。 そして、また政権交代があれば、またこの工事も宙に浮くのであろうか。 このあと、深い渓谷の下にクレーン車やブルドーザを見た、どのようにあんなところに送り込んだのだろうか。 その後の遊歩道でのハイクがどうも足取りの重いものとなってしまった。 世のため人のため、とは言いながら、美しい自然を破壊し地元住民の生活を奪うダム工事に何だかあたり一帯の空気は生気を失い死んでいるように思えてならなかった。
by ptaro2009q
| 2009-07-27 23:41
| Excursion
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