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汐留の高層ビル街、日本テレビのビルより更に先に進むとイタリア街がある。
若干傾斜のある長方形の広場を囲んでイタリア風の中層建築が並び独自の世界を形成している。 中でも圧倒的な存在感を誇るのが、このビル。 列柱が見事、ギリシャ風神殿を思わせる豪華な佇まい。 何を隠そう、JRA・中央競馬会のビルである。 JRAは都内各所に多くの豪華なビルを配置しているのだが、この汐留のビルは極めつけの威容である。 新橋駅からは少々離れている場所柄ゆえ、折角の華やかなりしイタリア街も人の行き来は閑散なり。 お洒落なオープンカフェなどにも本来群がるべき若い女性らの姿は見られない。 衣料品店、ブッティックなどのキラーアイテムがないから、当然といえば当然ではあるが、街が活きていない。 特定の人種だけが、特定の出入り口を往来する不思議な光景。 イタリア神殿で馬券買い、イメージには随分の落差がある。 そして、ビルの周辺には幹線道路はなく殆ど車も走る場所はないのだが、交通整理と保安係を兼ねたガードマンのオジサンの多いこと多いこと。 一般人の歩く姿が少ない分だけ、これら制服オジサンの数がやけに目立つ。 JRAビル周辺には、オジサン、というよりは、むしろオジイサン、というくらいの年齢の方々が同じ制服を着て何メートルかおきに所在なさげに立っているが、これまた異様な風景であった。 イタリア街の外周のほうも見てみたが、やはり制服オジイサン、たくさん立っていた。 自転車で巡回パトロールしているオジイサンもいる。 これら全てJRAの雇用によるもののようだ。 馬券の売上げの25%をハネて、10%はお国に納め、残り15%はJRAのフトコロに入る、という話を聞いたことがあるが、その一部をご老人の雇用にあてているのであろうか。 良く言えば、競馬を通しての社会貢献? ハコモノは理想的な姿を実現しているのに、この広場に漂う空虚な風をどう説明したら良いか難しい。 JRAビル、浅草や錦糸町などでは、周囲の歓楽街や雑踏などにそれなりに馴染んでいるように思えるが、汐留のこの人工的なイタリア街では少々無理があるようだ。 <仏造って、魂入れず>という言葉を思い出す。 若いファンや女性が集まりたくなるような独自の魅力のある施設やコンテンツをもう一捻りする必要がありそうだ。 さもなければ、そのまま廃墟となり、遺跡となってしまいそうな風景なのであった。。 もしかして、遺跡を目指して街の設計をしたのであれば、設計者の意図通りの状況となっているのかもしれないが。 いわばイタリア街は「陸の孤島化」しているのである。 最後にお口なおしの写真を。 ま、ひと気のないところで、立派な建物を見ながら古代遺跡に想いを馳せつつ、ワインに酔いしれるのも悪くないか。
by ptaro2009q
| 2009-06-20 07:53
| Tokyo Walking
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